風俗にはまった男のひとりごと |
- 68: 名前:風俗大王投稿日:2004/10/28(木) 19:15
- Dearカナちゃんへ・・・エピローグ編。
〜もう一つのストーリー〜
カナちゃんと会えなくなって1年後のことだった・・・
以前、彼女と話をした時、実家のことを聞いていた。
「私ね、埼玉県の○×市に住んでいるの。実家は畳屋なんだ。」
「ふーん」
「お父さんが厳しくて、すごく恐かった。」
「それじゃあ、家は親に反発して出ちゃったの?」
「うん、それもあるかな?」
「今は家に帰ってないの?」
「うーん、月1回くらいかな。」
「×▲駅ってさ、なーにもないの。つまらないよ〜。」
「×▲駅?遠いね〜」
さりげない会話でだった・・・
×▲駅・・・行ったこともない、降りたこともない・・・
そこにカナちゃんの実家があるんだ・・・
行ってみよう・・・
何故?どうして?何のために?
カナちゃんがいた、いや○×加奈がこの世にいたことを
もう一度確かめるんだ・・・
会社の帰り道だった・・・東京から2時間以上かかるところだ。
電車の中でカナちゃんのことを走馬灯のように思い出していた。
ドア越しに外をみれば暗くて社内の明かりが反射して自分の
顔が映る・・・やがてその顔はカナちゃんになった。
俺の頭の中はいつでもカナちゃんの笑顔で一杯だ。
会えなくてもいい、ただ、その存在があれば・・・
やがて目的地の駅に着く。
見知らぬ街・・・彼女の家の位置さえ知らない。
手がかりは「○×畳店」のみ。
人通りは殆ど無い。淋しい駅だ・・・
ふと駅の看板に目をおく。「ん?」
飛び込んできたものは「○×畳店」の表示???
「あった、あったよ!!」
心臓が飛びでそうなった。
(地図もある、ここから遠くはない、よし!!」
走った、久々に走った。
息が切れる、苦しい、まだ100メートル走ったかそこらなのに・・・
もう俺も若くないと自覚する。
足がつりそうだ・・・
でも、早く、早くその場所に着きたい。
滑稽な姿だったろう、他人から見れば。
でも、何か俺にとってすごく重要な気がした。
彼女の実家に行くことが・・・
そして、ついにその時がきた。
古かったが、思ったより大きな店だった。
店の横に名札がある・・・
どうやら家族の名前が全部書いてあるようだ・・・
○×□・・・
○×▲・・・
「○×加奈・・・」!!
(あった、あったよ。本当にあった!!!!!!!!)
カナちゃん、ごめん。疑っていた、俺。
本当だったんだね。馬鹿だったよ、俺。
もう思い残すことはないよ・・・
あ・り・が・と・う・・・
夜空がきれいな晩だった。
俺はストーカーじゃない。
もう、二度とこんなことはしない。
ただ、確かめたかっただけなんだ。彼女の言葉を・・・
帰りの足取りは軽かった。
さあ、また風俗大王復活だ!!
さようなら、カナちゃん。元気でな!!
大王ファンのみなさん、如何でしたか?
感想楽しみにしています。
暫く休みます。また面白いエピソードを書きますので
少々充電期間をくださいね。
では、では。
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